【2025最新】新米の価格を予想!なぜ高い?いつ安くなる?「集荷競争」の裏側まで徹底解説!

【2025最新】新米の価格を予想!なぜ高い?いつ安くなる?「集荷競争」の裏側まで徹底解説! 経済

2024年の「令和の米騒動」から1年。

スーパーの棚に並び始めた2025年産の新米を見て、「今年もやっぱり高い…」「この価格高騰はいつまで続くの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

実は、今年の価格高騰は単なる猛暑や不作が原因ではありません。

この記事では、読者の皆様が最も知りたい「なぜ高いのか?」そして「いつ安くなるのか?」という2つの疑問に焦点を当て、その裏にある「集荷競争」の実態まで、最新情報を基に徹底的に解説します!

【結論】新米はいつ安くなる?

まず、読者の皆様が最も気になる「いつ安くなるのか?」という疑問にお答えします。

結論から言うと、全国的に新米が出揃う10月~11月にかけて流通量が安定し、価格は今出始めの時期よりは若干落ち着く可能性があります。

しかし、残念ながら以前のような安い価格にまで下がることは期待できず、「高止まり」が続くという見方が大勢です。

  • 落ち着く見方: 日経新聞は「5kgあたり3500円前後になる見通し」と報じており、昨年のピーク時よりは値下がりする可能性を示唆しています。
  • 高止まりの見方: 一方で、名古屋の米穀店では佐賀県産の早場米(早く収穫される米)が「5kg 5980円」と、昨年の1.4倍で販売された実例もあります。

このように見方が分かれる背景には、次に解説する「価格が高騰している根本的な理由」が深く関係しています。

【なぜ高い?①】最大の原因はJAと業者の熾烈な「集荷競争」

今年の米価を押し上げている最大の要因、それはJA(農協)と民間の米卸業者による熾烈な「集荷競争」です。

名古屋の米穀店「米 伍代目 善太郎」の小川代表は、「農協にとっては、去年コメが集まらなかった。今は自由市場なので、農家としてもコメを高く売りたい。集荷の競争がある」と指摘します。

具体的には、以下のような状況が起きています。

  1. 2024年のJAの失敗: JAが農家に提示した買取価格(概算金)より高く買い取る民間業者が現れ、多くの米がそちらに流れてしまい、JAは十分な量を確保できませんでした。
  2. 2025年のJAの反撃: その反省から、JAは「業者に負けられない」と、農家から米を買い入れる際の前払い金である「概算金」を大幅に引き上げました。
  3. 結果、仕入れ値が高騰: 栃木県の農家からは「JAではない業者が1俵30000円で買い取る」という声も上がるほど、米の奪い合いが激化。農家からの仕入れ値が上がったため、スーパーなどでの小売価格も下げられないのです。

つまり、天候だけでなく、流通の裏側で起きているこの「競争」が、価格を高止まりさせている最大の元凶なのです。

<この熾烈な集荷競争を象徴するように、JA全農福島は民間業者との価格競争を避けるため、農家への買取価格である「概算金」を公表しないという異例の方針を打ち出しました。
しかし、それでも競争が止まらない裏事情とは何なのでしょうか?そして、なぜ米農家はJAから離れていってしまうのか?その根本的な理由については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

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JAの概算金「非公表」でも価格競争が止まらない裏事情!米農家がJAを見限る本当の理由とは?

【なぜ高い?②】生産コストの上昇と、価格を不安定にする国の政策

「集荷競争」に加えて、価格が高い理由は他にもあります。

  • 生産コストの上昇: 米穀店の小川代表が「資材・肥料・燃料など生産コストがどんどん上がっている以上、前のような価格で販売すると農家が続けられなくなる」と語るように、農家自身のコストが増加しているため、米の価格を下げられないという現実があります。
  • 国の政策の問題: その背景にある根本的な問題として、国の「単年度需給均衡論」があります。これは「米余りを防ぐため、需要と供給をギリギリで均衡させる」という政策ですが、少しでも天候不順などが起こると、一気に品薄・価格高騰を招く脆さを持っています。昨年の米騒動は、まさにこの政策のデメリットが表面化した結果と言えるでしょう。

猛暑や水不足はあくまで引き金であり、その背景にはこうした構造的な問題が横たわっているのです。

私たちの食卓はどう守る?賢い消費者になるための3つの選択肢

では、価格が高止まりする中で、私たちはどうすればよいのでしょうか。今日からできる賢い選択肢を3つご紹介します。

  1. 備蓄米を積極的に活用する
    政府が放出する備蓄米は、品質も十分で価格も安定的です。新米のブランドにこだわらなければ、最も家計に優しい選択肢です。「備蓄米で十分」という消費者の声も増えています。
  2. 雑穀や玄米を混ぜて「かさ増し&健康」
    2024年から、白米に雑穀や麦、玄米を混ぜて食べる家庭が急増しています。白米の消費量を抑えて節約になるだけでなく、栄養価も高まる一石二鳥の方法です。
  3. 購入ルートを多様化する
    スーパーだけでなく、ふるさと納税の返礼品でブランド米をお得に手に入れたり、地域の農家から直接購入したりするなど、購入ルートを複数持つのも賢い方法です。

まとめ

2025年の新米価格についての疑問にお答えします。

  • なぜ高い?
    →最大の原因はJAと民間業者による熾烈な「集荷競争」。さらに生産コストの上昇や、国の不安定な需給政策も影響しています。
  • いつ安くなる?
    10月以降に若干落ち着く可能性はありますが、以前のような安い価格には戻らず「高止まり」が続くと予想されます。

「令和の米騒動」は一過性のものではありませんでした。

私たち消費者は、価格の動向を冷静に見極め、備蓄米の活用や購入方法を工夫するなど、賢く対応していく必要があります。

この機会に、毎日のお米との付き合い方を一度見直してみてはいかがでしょうか。


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